少し古い赤いお馬とツーリング

以前乗っていたAlfa Romeo 166というクルマで色々なイベントに参加し、この車種に乗っている人たちとクラブを作ってツーリングに行ったり食事に行ったりと、仲良くさせていただいておりましたが久しぶりに会いましょうとお声がけをいただき、ご自宅にお邪魔してきました。

 

趣味のものが詰まった立派なガレージ。

お邪魔したクルマを趣味とする彼はここ以外にもガレージを持っており、Alfa Romeoを2台Ferrariを2台所有し楽しまれている羨ましい生活。参加した友人も所有されるクルマは家族のも含め5台、そのうちFerrariが2台という恵まれた環境の方たちです。お邪魔した彼とは2021年に開催されたAlfa Romeoのイベントで、約20年ぶりに再会しましたがあまりお話もできず「いずれゆっくりと」と別れ、今回実現しました。このようなガレージライフ、クルマを趣味とする人の一つの理想像かもしれません。

 

久しぶりに参加したAlfa Romeoのイベントで

 

国産車でも輸入車でも20年以上前の車を乗れる状態で維持するのは、整備してくれる主治医がいることはもちろん、クルマの状態に合わせた乗り方が出来る経験と知識が必要です。私にはそのような情熱も財力も有りませんので、標準的な整備で乗り続けることができる現行車に乗り換えて楽しんでいます。

 

一緒にお邪魔したF355と、ガレージの主のTestarossa。

Testarossaは1980年代後半のV型180度12気筒4バルブ4,943ccのエンジン、左のF355は1990年代後半V型90度8気筒5バルブ3,495ccをミドシップに積みます。一般的にはV型180度って水平対向って呼びますが、Fでは180度と呼ぶようです。モデルイヤーとしては10年近く時間が空きますが、助手席に乗せていただいた感覚で感じ取れるエンジンの回り方やトルクの出方は近しいものを感じました。
F355に変わってうちのGIULIAを入れてみると4ドアセダンがSUVのように感じられます。

 

高さは左が1,445mm 右が1,160mmなんですけどね

ガレージで一時間ほどおしゃべりした後、2台のFerrariに分乗して近場でしたが高速道路を30kmほどツーリング。私は初めてFerrariの助手席に乗せていただきましたけど、一番驚いたのが信号で停まると横に停まったクルマの助手席からスマホを向けられ写真を撮られること。まるで芸能人並みなんですね。
先に横に乗った印象を書きましたが、以前乗っていた2輪車ですがやはりイタリアのMOTO GUZZI LeMans1000に良く似ていました。エンジンの形式こそ違いがありますが、ボア・ストロークは似たようなショートストロークエンジンですし、その時代のメーカーが作る工作精度もやはり似たようなものだったからでしょう。友人の自動車メーカーのエンジニアから「一番精度を要求されるクランクシャフトで当時小数点以下4桁」と聞いたことがあります、なぜかといえば精度を計測する機械が当時下5桁までが限界だったので、同じような目的で作られ同じ物差しで作り出す製品が似てくるのは当然かも知れません。

 

MOTO GUZZI LeMans1000

Ferrariは所有も運転もしていませんけど、当時と同じ時代に作られたバイクを楽しんでいた者としていきなり身近なものに感じられました。

途中立ち寄ったSAで

やはり同じ趣味を持つ人達と集まり、話すのは楽しい。興味のない人にはつまらない話でしょうが、ディティールの違いをなんだかんだと屁理屈つけて擦り合わせるのが面白い。機会を見つけ、また楽しみたいと思います。