口は生きるの一丁目

 エントリータイトルはGAMなどのオーラルケア商品で有名なSUNSTARの2020年の1月1日から掲げるコーポレートスローガンですが、初期とは言え高齢者の仲間入りをした自分にとって、若い頃から言われているオーラルケアなどを実践していれば後悔も少なくなったと感じています。


 グラッフィックデザイナーという職に就いて80年代の後半からバブルの時期を挟み、自身の体の健康のことなど二の次に、連日徹夜などは当たり前で忙しく大量の仕事をこなして来ましたので、気がついてみれば虫歯や歯周病になっていたりと、若いからと将来の健康を担保にツケで生活を謳歌していたのかもしれません。

 

 

 現在の仕事で医療法人の広報のお手伝いで様々な医療情報に接すると、心筋梗塞脳梗塞などの虚血性疾患の原因の一つが糖尿病に起因し、糖尿病の原因を掘り下げると歯周病起因だったり、アルツハイマー認知症歯周病が原因の一つとされるなど、中年以降注意すべき生活習慣病予防には若い頃からのオーラルケアが必要だと知ると「口は生きるの一丁前」が説得力を増して聞こえます。

 

 でも開業の歯科クリニックでは歯周病治療の診療報酬が低いからなのかわかりませんけど、歯列矯正インプラントなどの自費診療をメインとばかりに標榜しているクリニックもありますが、そもそも歯周病は4つの原因菌が起こす病気なので、治療を早期に内科的な視点で治療すれば抜歯で高い自費診療までしてインプラントしなくても済みます。

 

 まだ少ないですけど歯周内科を標榜しているクリニックも出てきていますしね。虫歯はフッ素入りの歯磨きで予防できますけど、多くの皆さん磨き方間違えています。磨いた後に水で口を濯ぐと歯についたフッ素が落ちて効果がなくなるので、溜まった唾を吐き出すだけにしないといけません。

 

 効果を上げるためには使う人のリテラシーを上げるために教育が必要なんですけど、教育して虫歯患者が減ってしまうと開業医が困るから誰も言わないんでしょうかね?。