ゆっくりとしたお別れ

 私が社会に出て初めて就職した会社に同期入社し、揃ってその会社の独身寮で暮らした友人がSNSで繋がっていて、共通の友人も多いので住んでいる環境など近況も把握したおつきあいさせてもらっています。若い頃同じ会社で苦楽を共にし、同じ寮に住んでプライベートでも近しい関係にあったものの、求めるものの違いからそれぞれが会社を辞め、異なった環境で暮らしていてもお節介なSNSで再開できました。

 私自身前期高齢者という年齢でもありますので、冠婚葬祭の中でも見送ることが多くなってきましたが、先の友人は一昨年に肺がんが見つかり治療していましたが、とうとう緩和ケアに移行し、静かに終末を迎える事にしたけど可能な限りSNSでみんなとも繋がっていくと報告がありました。

 あとどのくらい生きられるかは神のみぞ知るですが、身近な近親者以外でもゆっくりとしたお別れができるようになった事で、どう付き合っていけば良いのか戸惑いもありつつ、静かに付き合って行こうと感じた次第です。元気なら当時の友人達と一緒に押しかけて対面で話もしたかったのですが、コロナ後でも病院では面会自体制限していますし、本人が望まない限りもう会うことも難しいのでしょうが、その日まで穏やかに過ごしてもらいたいと願うばかりです。

2度と会えないバイバイは悲しいな