連続市街地走行の弊害

 我が家のクルマは Alfa Romeo GIULIA Diesel Super なんですが、クリーンディーゼルと言われる排気ガス対策が施されたクルマ。ディーゼルエンジン軽油を直接エンジンシリンダー内に噴射する方法で燃焼させ、力を取り出す仕組み。昔のトラックの後ろを走ると黒い煙がモクモクと排気管から出るのを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。

 細かい粒子状の燃料を燃やす時に出てしまう燃えかすの煤が原因なんですけど、環境対策を取らずに野放図に大気中にばら撒くことはできませんので、排気管にDPFDiesel Particulate Filter)という装置で排気ガス中の煤を捕捉して排気ガスを浄化しますが、フィルター内部に溜め込んでおくにも限度があります。DPF内には圧力センサーが装着され、煤で目詰まりしていると感知したら燃料を濃いめに噴いて排気温度を上げ、フィルター内を焼いて解消させています。

 市街地走行でノロノロ運転を続けるとエンジン回転を上げることなく、DPF再生に支障をきたし信号で停止しているアイドリング回転時など、エンジンが不整脈を打っているように綺麗に回らなくなります。先日寒いからと遠出を控えておりましたが、御殿場まで往復してきました。ディーゼルでトルクがありますので、100km/hの巡行ではエンジン回転数はだいたい1500~1600rpmくらいですので、往路の片道だけではアイドリング時不安定なところもあり解消されていませんでしたが、ミッションをマニュアルにし2速ばかり低いギアを選んで2000rpmを維持し、20分ほど走行して戻りましたら不整脈もなくなり、気持ちよく走ることができました。

 最近ガソリンエンジンでもシリンダー内に直接ガソリンを吹くエンジンも増えていますが、直噴と言われるこの方式のエンジンは、ディーゼルでもガソリンでも同じように煤が出るので、フィルターが装着され同じように焼成することで詰まりを解消させています。ディーラーなどの整備工場で強制的にDPFクリーニングもできますが、時々空いた高速道路上でエンジンに負荷を掛けてクリーニングをすることも、クルマを安定して使う健康維持の為には必要かもしれませんね。

御殿場は富士山が近くてリフレッシュできます