こちらを立てればあちらは立たず

 今年の夏の猛暑で毎年楽しみにしていた農家さんの果実が不作で、いただく事ができませんでしたが、反対に近くに住む友人知人の庭に植っているレモンやらオレンジやらが豊作で、食べきれないからとお裾分けが回ってきたりします。丹精込めて育てたリンゴや蜜柑の木が天候の影響でダメージ受けているのに、水や肥料もやらないほったらかしの木にタワワに実が成るとは、皮肉なものです。

 愛媛の農家さんから蜜柑やマドンナを送ってもらうと、おまけにレモンをいくつか入れてくれたりしていました。最初の頃はレモン・チェッロなどこさえたりしましたが、蒸留酒はキツく感じるようになったので、レモン鍋にしたりもしましたが今年頂いた野良のレモンはマーマレードにし、毎朝のヨーグルトのソースにする事にしました。

 何年か前、ご近所さんの庭にたくさんなっている金柑など、せいぜい野鳥が啄むくらいで、時々メジロなんて珍しい鳥も見る事ができますけど、使わなければとお願いして収穫させていただいた時もあります。この時はバケツ2杯くらい収穫できたので、種を除いて中の皮と一緒に火にかけ、裏漉しする事で美味しくいただけましたが、手間と時間がかかるので金柑ジャムは最近作っておりません。

マーマレードとしては色が薄いです

 レモンの皮にはオイルが多く含まれ、雑味になるので3度ほど煮直してから煮詰めます。食べやすい種の少ない果実ではなく、野良のレモンですので種もたっぷり、ベクチン豊富でしっかりとしたとろみもあり、グレープフルーツのような少しの苦味のある美味しいママレードになりました。