久しぶりの旅行 三日目の宿

3泊目は奈良県桜井市に有るオーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井奈良盆地に入ってからまず行きたかったのが橿原神宮なので、GoogleMapで近くの宿泊先に表示されたところでビジネスホテルみたいな味気なさそうな所を外す消去法で選んだ宿。

 

落ち着いた雰囲気、奈良県らしい木材を多用したオーベルジュです

エントランスの夜景

オーベルジュって車での旅行が主流のヨーロッパで広がった施設で、地の食材を使うなどの特色を持ったレストランに宿泊施設が合体したところ。基本クルマで移動のお客様が中心なので駅からは遠いところにあるけど料理やお酒が美味しいなど、食いしん坊の味覚を楽しませてくれる宿。という印象をもっています。

 

清潔で広い部屋、窓からは奈良盆地が見渡せます

開業してからまだ4年と清潔で広い部屋

日暮れ前の交通量の増えた県道からナビの案内通りに交差点を曲がると、畑の間を通る農道のような道で丘を上り詰めると2つの建物が現れます。一つは「オーベルジュ」もう一つは「なら食と農の魅力創造国際大学校」。話を伺うと敷地と建物は奈良県が所有し、オーベルジュを日本全国で高級レストランやホテルを展開する株式会社ひらまつが運営し、隣接する大学は「食」を教えるフードクリエイティブ学科、学びとサービスを学生に実習させる場としてもオーベルジュが使われているとのこと。

 

奈良県の農業と食のクリエイティビティをマッチングさせる実践の場として、オーベルジュが有るとのことで、シェフを始めスタッフなどの食を作る側が農の現場まで足を運び、農と食の可能性を高い次元でクリエイティブさせペアリングする「食」の理想郷みたいな環境がそこにありました。

 

レストランのテラスから天理方面を望む

レストランから北側を望む、畑と里山に囲まれたオーベルジュです

ディナーは前菜から遊び心を感じさせ、締めのデザートまで。改めて食はエンターテインメントだなぁと、楽しく美味しくいただきました。私達夫婦はお酒も好きなので、ワインをいただこうかとソムリエに相談したところ「お酒を飲めるのであれば食事に合わせたワインをお出しできるのでグラスワインをお勧めします」とのことで、一も二もなくお願いし、シャンパンから白ワイン、シマアジと長茄子の前菜では日本酒の大吟醸が合うとグラスで頂き、赤ワインも料理に合わせた軽めのものからフルボディのものまで堪能させていただきました。

ガーデニングという名前の前菜、大きな鉢にはティラミスにグリッシーニが刺さっています

ガーデニングという名前の前菜、器とシャベル以外食べられます

メインは倭鴨のロースト皿は分厚く適温に温められているので料理が冷めません

この日のメイン、倭鴨のロースト 大和丸茄子 黒大蒜

食後の珈琲はこちらのラウンジで、時間を気にせずゆっくり過ごせます

食後のラウンジ

翌朝は熱くも寒くもなく、農園に囲まれたような施設の中でも奈良盆地に面したレストランのテラスで頂きました。採れたての野菜と果実を使った料理と飲み物は、並べられるだけでごちそうですね。

 

朝食は自家製パンにコンフィチュールをテラスで頂きました

自家製パンにコンフィチュール