嗜好品

 生活していく上でどうしても必要な生活必需品と、無くても生活できるけどあれば生活が豊かに感じられるスパイスのような物が「嗜好品」なのでしょうか。wikiによると。

ほとんどの場合、心理的あるいは薬理学的な機序により習慣性を有し、物質嗜癖の対象となりうる。嗜好品は、薬理学的依存形成作用の有無で二つに分けられる。すなわち炭酸飲料や菓子のように向精神作用はないが、味や香りなどによって心理的に習慣性を形成するものとコーヒー[3]、アルコール、タバコなどのように、味や香りによる習慣の他に加えて薬理学的な依存性を有するものである。

 とのことですが、間違えて一歩踏み込んでしまうと戻ってこれない「沼」みたいなものでしょうか。アルコールは好きな銘柄を嗜む程度で楽しんでいますが、緑茶は好きな銘柄がありますし、先日旅行で行った浜名湖のホテルで緑茶の奥深さ、楽しみ方を知りました。

 タバコは経験上身体に良くないとわかりましたので止めてから20年近く経ち、沼からは這い出しましたけど、コーヒーは現在どっぷりと浸かっています。ただ生豆を自分でローストして・・・などと行き着くとこまで自分に鞭を入れませんが、豆は臼式の電動ミルで挽きネルドリップでと嗜む程度。とはいえ毎月3箇所のコーヒー屋さんから2kg近く豆を購入しています。

 面白いのがコーヒの味にも流行り廃りがあるようで、今の流行りはコクのある深煎りのコーヒーではなく、ロースト度合いも浅い「シティ」から「ハイ」〜「ミディアム」程度と、苦味よりも少し酸味を感じられる軽く味わえるものが好まれているようです。

冬場なので少し深煎りのフルシティでローストしていただきました

 でも人って美味しいと最初に感じた味を覚えているようで、好きなイエメンの「モカマタリ」がコーヒー屋さんのお勧めでローストして貰い飲んでも「あれこんな味だったっけ?」と、自分の味の嗜好が変わってきたから昔のように感じられないと思ってもみましたが、寒くなってきたので「フルシティ」から気持ちだけ深煎りにしてもらい飲んだところ、初めてコーヒーを美味しいと感じた、今は無くなってしまった懐かしい近所の喫茶店のマスターの顔が目に浮かびました。

 五感で感じられる味や音楽って忘れた頃に再会すると、初めて出会った頃の自分の周りの環境まで思い出すものですね。・・・私にとってクルマも嗜好品になるのかしらん?。