水を治める

 この時期には珍しい台風が日本列島に近づき、活発化した前線から線状降水帯が発生し大雨をもたらしました。被災された皆さまにはお見舞い申し上げます。大規模な公共事業はすぐに効果が見えないし、たまに起きる災害のために大金を投じることは無駄と言いたくなるのも分かりますが、災害大国の日本での災害対策への公共事業は被災した時の損失を考えると、決して高価なものと言えないと感じます。特に最近は100年に一度の災害が毎年日本の何処かで起こっているようにも感じますし、災害対策事業へ関心を寄せることは国民としても必要なのでは、と思う次第です。

 

首都圏外郭放水路、地下神殿と言われています

 2年前に友人数名で「大人の社会科見学」と称し、春日部にある首都圏外郭放水路を見学に行きました。住宅の多い首都圏では荒川第一調節池彩湖)のような河川側に大きな調節池をいくつも作れないでしょうし、時間とお金を使った施設が必要なんだろうと思います。民主党政権で止まった八ッ場ダムも最近は大活躍のようですし、都内環七地下の調節池はまだ一部利用に留まっているようですが、早い完成を願います。

 

庄和排水機場にあるオペレーションルーム

 地味ですけど私の住む横浜市北部にある鶴見川にも川の水を溢れさせ水量を調整する調節池が、新横浜近くマリノスの本拠地日産スタジアム横に公園として整備されていて、普段は目に留まらないけどいざ災害という時に活躍してくれる施設なんだと理解しています。批判されることも多い行政ですが、国民の利益を守るための働きは確認しておきたいと思います。