アニメ

 日本のテレビアニメと共に育ってきたと思っている私ですが、最近SNSのタイムラインで流れてきた「青のオーケストラ」がアニメになり、NHK Eテレで放送中とあったのでNHK+で観てみました。今までもクラシック音楽系の映画なども好きで色々と観ていましたが、多くがピアノやヴァイオリンのソリストを中心にオーケストラは付け合わせみたいな扱いで、結構ぞんざいというか、楽器の演奏の仕方と音が違うとか、まぁ良いか的なご都合主義な映像が多かったと思います。

 趣味としてクラシック音楽をホールに聴きに行く程度の私でも、オーケストラのヴァイオリンには1stと2ndの二つのパートに分かれており、低音域のチェロやビオラと合わさることでオーケストラとしての音の厚みを出していると。普通はクラシックを題材にした映画やドラマでもオーケストラの音が合わさった状態での音を使いますが、こちらのアニメ、学生がライバルや友人たちとの生活の中で成長していく以前のスポ根ものの音楽版みたいなところもありますので、1stだけで合わせての演奏や2ndだけの演奏もあり、随分と丁寧に作られたアニメだと分かります。

 しかもヴァイオリンを弾く弓の速さや腕の角度なども3DCGを駆使している様で、あまり「アニメだからしょうがないかぁ」と嘘っぽく感じることが少ないのも驚き。クラシック好きが観ていても楽しめるアニメに仕上がっている様に感じます。作画にコンピュータが入ってきたことで長足の進歩を遂げていますね、昭和の初期頃のフレームレートが少なくてカクカクとした動きでも楽しかったですけど、作り手次第でドラマや映画と同じ土俵で勝負できるんですね。

 

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 ちなみに阿久井真原作の漫画の単行本も全巻持っていたりしています。