近未来

 モノづくりをする企業において自社技術の深化と周辺技術との業態開発いかんで10年後、20年後の会社の未来が見えてくるに違いありません。Digital cameraのリーディング企業と言えばCanonもその一つでしょう、8年前に有楽町国際フォーラムで開かれたCanon EXPOを何となく観に行ってイメージング技術の進化と展開に驚かされましたけど、今回久しぶりに横浜のみなとみらいで開発中の技術から見出せる未来を見せてくれるとの事で観に行ってきました。

 私らの業界とカメラは切り離せませんが、Canonはカラーコピー機からプリンターまでイメージングの入り口から出口まで一貫して作っていた会社ですから、お付き合いが長かったこともあります。初期のDTP(デスクトップパブリッシング)など、PCを道具として画像入力>編集>出力と色を合わせる事すら苦労しましたから、コモディティー化した現在の環境は夢の世界でした。

 企業としての売り物はカメラだけではなく、印刷機器から医療機器、3DからAIに半導体とそのハードにソフトウエアを組み合わせシステムとしてのビジネスソリューション展開と幅広いものでした。しかし現在開発中のイメージングセンサーの概念は、光を捉える技術ではなく光子を捉えての映像化と、量子力学の世界に近い物理学領域まで行っているのには驚きました。何が出来るんだろうのワクワクですね。

未来をワクワクさせてくれる技術は楽しいですね