新酒

 クリスマスやバレンタインにハロウインと、商魂逞しき小売店はイベント絡みで商品を並べ誘惑します。この時期の一大イベントといえばやはりボジョレー・ヌーボーでしょうか、フランスのボジョレー地区でできた新酒のワインの解禁日というだけで、こんなに浮かれたお祭り騒ぎで何が楽しいんだろ?。そんなイベントに囃し立てられ実際にスーパーで購入し、いただいた事もありますが正直言って葡萄ジュースにジンかウオッカを混ぜたような、悪い印象しかありませんでした。

 コロナ禍が過ぎ、色々なイベントが再開され11月16日はボジョレー・ヌーボーの解禁日だと、ニュースでの報道も国内でワインを楽しむ人たちの姿を見る度に「新酒というだけであまり美味しくないワイン呑んで〜 www」と、草生やしておりましたが「ハタ!」と気づいたのが、スーパーの棚に並んでいる日本酒と、地酒専門店や蔵元で買い求めた銘柄を呑んだ時の味の差。日頃飲んでるワインだってボルドーブルゴーニュピエモンテだと、知ったかぶり撒き散らして買い求めているのに商売に踊らされ、スーパーに並ぶ大量生産された安いワインと、ワイン専門店が仕入れたボジョレー・ヌーボーとで同じ訳無かろ。

 という事で近くのショッピングモールにあるエノテカで一日遅れのヌーボーをいただいて飲んでみました。今までの無知を土下座して謝罪したくなりました、確かに樽熟していませんので葡萄の旨みが残るフレッシュで軽やかなワインで、この時期ですとクリームやバターを使った少しコッテリした食べ物に合うように感じられ、美味しくいただきました。

 来年は一緒に踊らされてみようと感じた1日でした。

騙されたと思って騙されませんでした