金沢は昔仕事で行ったことはありましたが、観光では今回が初めて。前田の殿様が武士や庶民に能楽や茶道を推奨したことで、九谷焼やら漆器やら加賀友禅やら有名な伝統工芸が身近に感じられる街でした。江戸からは日本アルプスが壁になり、往来自体少なかった代わりに京都からは往来しやすかったということで、江戸文化よりも京都のような芸術文化が感じられところでもありました。地政学的な位置も大きかったのかもしれません。
街を歩くと至る所に回らない鮨屋があり、お財布に余裕があれば毎日でも目についたお店の暖簾をくぐりたい気持ちでいっぱいです。私自身ラーメン牛丼好きで美食家ではありませんし、有名店を巡るグルメでもありません。でも少しだけ拘りがあるとすれば「旬の地元の食材を食べたい」、特に味噌や醤油・日本酒なんかもその地の気候風土や水で味や風味が大きく左右されるので、味噌・醤油蔵と酒蔵を探して足を運ぶようにしています。
今回も金沢港近くにある大野町に多くの醤油・味噌蔵の集積地がありましたので足を運びました。
大体のお店もそうなのですが、開店が朝10:00〜なのでその前にご近所の「大野からくり記念館」で幕末の発明家、大野弁吉の業績とともに、からくり作品を見学。午前中でしたが家族連れで賑わっており、多分夏休みに入った子供達とからくりを見学に来ていたんでしょうね。しかし木材を刻んだ歯車と鯨の髭のゼンマイを動力にしてのからくり人形、弁吉が今の時代を生きていたらどんなものを作ってくれたのか興味があります。
こんな寄り道ができてしまうのはクルマを使ったツーリングだからでしょうね、路線バスでは市内をウロウロするのを躊躇してしまいます。