メーカー保証

 メーカー保証なんてクルマや家電製品のことを指すと思い浮かべますが、私の住む家も住宅ハウスメーカーの作る製品です。クルマやバイクに乗っていた頃、パーツショップなどでサードパーティーの作る部品に交換して故障しても保証対象外になってしまうことも多々あり、特にメーカーの送り出す製品の信頼性が低かったイタリア車など、信頼性の高い国産メーカーのパーツに入れ替えて何が悪い。みたいな風潮もありました。

 保証なんて本来顧客の利益を守るため製品の水準を規定し、エビデンスを基に一つの製品として顧客に製品を提供し、一定期間起きる故障をメーカーとして修理・交換して性能を担保する制度でしょう。

 ハウスメーカーとして長く住み続けてもらうにあたり、住宅性能維持のため設備の劣化や陳腐化でリフォームを繰り返すことが、長くその家に住み続ける要因にもなるのでしょう。だからかハウスメーカーとしてリフォームを専門とする部署や子会社が成り立っているんだと思います。でも同じトイレやお風呂・キッチンといった水回りや、エアコンなどリフォーム専門店や家電量販店に比べ、ひょっとして数字間違っている?と思われるような見積もりが出てきたりします。

 我が家も新築で建ててからすでに30年を経過し、何度かハウスメーカーの子会社でリフォームも繰り返しましたが、やはり住宅の初期性能と施工の見栄えがよかったためで、とにかく職人さんの施工作業が丁寧で、時間が無いからと絶対にやっつけ仕事をしないこと。

 3年前にも子供たちが使っていた部屋のエアコンを交換しましたが、お盆に帰ってきて冷房を入れる程度で使用頻度は高くありませんでしたが、娘が帰ってきて暖房を入れたところ暖かくならないと。ユーザーマニュアルのトラブルシューティングで故障を見つけようとするも、機器にエラーは出ないのでエアコンのメーカー直接ではなく、取り付けてもらったハウスメーカーに連絡し修理に来てもらい診てもらうと、室外機にある外気温センサー異常で実温度より高い温度を検知しているとのことで、気温が0℃近い時に誤作動するのでは?と、基盤交換となりました。

 ハウスメーカーの推奨する製品をハウスメーカーで施工してもらっているので、ロングライフ住宅設備保証という制度対象で、取り付けてから10年間保証されますので今回のトラブルも難なく解決いたしました。安心して暮らせると言ったことも性能の一つなんだと再確認しました。

初めて見ましたエアコンの室外機の中を、性能の高い演算装置なのか大きなヒートシンクがついていました。