夏のツーリング その4

 宿泊したホテルは、滞在型でその地域の食材や伝統をうまく演出している事を売りとしていて、名所旧跡をを巡らなくてもその土地の伝統文化を楽しめるホテルです。地元で取れた旬の食材と温泉、伝統工芸品に囲まれた環境に身を置くと心身ともに癒される気持ちがします。そんなツボにハマるって事は、きっと歳取ったんでしょうね。

坪庭のちょっとした演出にも惹かれます。

 山代温泉には来られた方が誰でも入ることのできる公衆浴場が2箇所あり、明治時代にあった古い建物を当時のまま建て直したのが「古総湯」、湯船で湯浴みだけできる施設でシャンプー・石鹸、カランやシャワーなどありません。源泉掛け流しのお湯は家庭のお風呂と比べると正直熱い、管理してくれているおばちゃんに聞くと44℃〜45℃有るとのこと。お湯を身体にかけて湯船に浸かると何故かあまり熱く感じません。でも温泉から上がっても身体のポカポカがずっと続く温泉らしい温泉です。

 翌朝近くの神社に参拝し、美味しい朝食をいただきホテルをたちます。まず目指すのはホテルから近い八日市町にある「鹿野酒造」。日本酒の酒蔵です。私の好みは料理と共に飲むお酒なので、吟醸香よりも米を感じさせる少し黄色味がかった日本酒が好きなので、こちらの「常きげん」純米酒が大好きです。もちろん冷でも燗でも美味しいです。

その土地で愛されるお酒を楽しむ、旅行の最高のお土産です。

 その後北陸自動車道から富山県に入り小谷部砺波JCTから東海北陸自動車道に入り五箇山ICまで走り、菅沼合掌造り集落を見てまわりました。国道横の駐車場にクルマを止め集落までエレベーターで降り、トンネルを抜けて集落に向かいましたが地下のトンネルが井戸の底のように涼しくて生き返ります。

トンネルで菅沼集落と隣の五箇山集落を結んでいます。

 合掌造りは豪雪地帯に住む人の知恵で造られた象徴的な家屋でしょうが、ここで住む人にとって厳しい自然と共に暮らす事は大変なんだろうなと感じます。観光客として気まぐれに寄って観て周り「綺麗ね、自然に囲まれていいわね」なんて気楽に言っていいものなのか考えてしまいます。

本当に綺麗な田舎です、でも冷静に考えると暮らすのは大変そう。

 朝食のボリュームがたっぷりとありましたので、お腹が空いてきませんでしたのでそのまま高山に抜け、安房峠から松本ICで長野自動車道〜岡谷JCT〜中央道と帰ってきました。月曜日でしたけど最近中央道の渋滞は穏やかなのに驚きました。峠もガンガンアクセル踏み込んで走り、金沢〜加賀市内は市街地を走りましたが走行距離1057km、燃費は18.5km/lとやっぱり優等生なGIULIAでした。

加賀市内JAで給油した際、Alfa Romeoディーゼルと驚かれました。